投資

株トレードは裁量とシストレ(システムトレード)のどっちがおすすめ?やり方は?

裁量トレードかシストレか

私は 今はシステムトレーダーです。

裁量トレードをやっていた頃には殆ど利益を出せなかった私も、今ではシストレで何とか利益を出せています。

ただし、同じやり方を全員に勧められるかというと、答えは NO になります。

とはいえ、条件に合致する人は システムトレードを始めることで人生が変わるかもしれません。

裁量トレードとシストレ(システムトレード)の違い

裁量トレードとはどういうもの?やり方は?

経験や感などに基づく売買

世の中に株式投資・トレードを行っている方は多数いると思いますが、そのうちの殆どの方がご自身の経験や感、その時の感情、中途半端な分析結果に基づいて売買しています。

そして一部の例外を除き、ほとんどの方は損失を出して退場していきます。

逆に言うと、この記事に記載している他のどれかの方法に切り替えるだけで、成績は大幅に向上すると思いますので、もし今 思うような成績が出ていないなら、これを機に売買手法を見直されることをお勧めします。

ファンダメンタル分析(ファンダメンタルズ分析)に基づく売買

ファンダメンタル分析とは、企業の財務状況や業績、今後の業績見通しなどを調査し、「企業の本来の価値」を分析することを言います。

分析した「企業の本来の価値」から算出された株価と「現在の株価」の間に大きなギャップがあった場合(現在の株価が不当に安い場合)にはその銘柄を購入し、将来株価が見直されてギャップが埋まった頃に売却し利益を得ます。

ファンダメンタルズ分析と言われることもあります。

この手法は、将来的に大きな利益を得ることができる可能性がある一方で、いつまで経っても株価が見直されず報われないという可能性もあります。

株価が見直されないどころか、そのうちに業績が悪くなり株価が下落してしまうということも少なくありません。

ただし、自分が選定した それまで世間から注目されていなかった企業が一気に注目され、株価が上昇し買値の10倍・20倍になったときは非常に嬉しいものです。

ファンダメンタル分析に基づく売買で大きな利益を出している人もいますので、このような売買が好きな方は挑戦してみるのも良いと思います。

ただ、その際には、以下の点にご注意ください。

  • 自分で選定した企業に強すぎる思い入れを持たない

思いのほか株価が下落したときにも、「これは短期的な下落で将来的には株価は上がる」と思って塩漬けにしてしまう方が本当に多いです。

もちろん その可能性もゼロではありませんが、そもそも機関投資家と比べて圧倒的に少ない情報に基づいて行った分析ですので、分析結果が間違えていた(つまり自分が知らない情報を理由として株価が下がっている)という可能性の方が圧倒的に高いです。

こういったケースでは、早めに損切りして(売却して損を確定させて)他に資金を回したほうがいいですね。

ちなみに、このタイプの人(塩漬けにしてしまう人)は本当に多いです。

もちろん、その後運よく株価が回復することもあると思いますが、トータルで見るとうまく行かないことの方が多く、少なくとも管理人てぃーの周りには そのやり方で大きな資産を築いた人はいないです…

  • 安易にPER(株価収益率=時価総額÷純利益)が○%以下、PBR(株価純資産倍率=株価÷1株あたりの純資産)が○%以下で買う

上記は一例ですが、ファンダメンタル分析はそんな簡単ではありません。

最低でもその企業の過去と現在のその財務指標の比較、同業他社との比較をし、世の中の流れも考慮した上でその企業の将来性を考え、投資するかどうかの判断をする必要があります。

証券会社によっては、上記の指標や他の幾つかの指標を組み合わせてスクリーニングし 該当する企業の一覧を抽出できる機能を無料提供しているところもありますが、それでファンダメンタル分析をしているつもりの個人投資家が非常に多いです。

少しきつい言い方になりますが、管理人てぃーから見ると、それは感でトレードしているのと大差がありません。

損することのほうが多いですので、本当のファンダメンタル分析を行うか他の手法に切り替えた方がよいと思います。

せめて 会社四季報を読んで幾つかめぼしい企業を選定し、その上でその企業のホームページで公開されている情報を読み込むくらいはやることをお勧めします。

テクニカル分析に基づく売買

テクニカル分析とは、過去の株価の値動き(チャート)からトレンドやパターンなどを見出し、今後の株価を予想することを言います。

テクニカル分析では、現在の株価は企業の業績や将来的な見通しなどを全て織り込んでいると考えますので、チャートの形状のみを見て、ファンダメンタル分析のように財務指標などは参照しません。

チャートは、企業の業績だけではなく、世の中の大きな流れ、株取引参加者の心理的な駆け引き・状況(*注1)などの全てを織り込んで形成されており、過去に起こったパターンは将来も起こる可能性が高いという前提に基づいています。

*注1

機関投資家の買い・売り仕掛け、下落したときの個人投資家の投売り、急騰している銘柄への個人投資家の買いの殺到(イナゴ)など。

特に暴落時の個人投資家の投売りなどは大衆心理の結果として起こっており、昔も今もそう簡単に変わるものではありません。

テクニカル分析では、ただ単にチャートの形状を見て何となく判断するのではなく、相場の方向性を把握するためのトレンド系の指標や、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのオシレーター系の指標に基づいて判断します。

トレンド系の指標としては、移動平均線、ボリンジャーバンドなどが有名ですね。

オシレーター系の指標には、MACDやRSIなどがあります。

例えば、25日移動平均線(25日線)の下にあった5日移動平均線(5日線)が25日線を上抜けた状態は「ゴールデンクロス」と呼ばれ、買いサインと言われています。

「ゴールデンクロス」という言葉を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか?

25日線(中期の株価の動き)の下にあった5日線(短期の株価の動き)が上昇し、25日線を上抜けるということは短期の株価が強くなったということを意味するので、その時に買えばその後もしばらくは株価は上がり続けて(トレンドが継続して)儲かるというのが理由で、何となく納得できます。

ただし、ゴールデンクロスを形成した銘柄がその後も全て上がるのかというとそんなことはありません。

ゴールデンクロスを形成した直後に下がり(「騙し」と言われます)、その後は下がり続ける銘柄もたくさんあります。

証券会社でゴールデンクロスを形成した銘柄という条件でスクリーニングした銘柄を片っ端から購入したら儲かるのでしょうか?

気になったので検証してみたのが以下です(あくまで傾向を見るための簡易分析なので、設定した条件に特に根拠はありません)。

購入条件:

前日まで25日以上5日線が25日線の下にあり、前日に5日線が上抜いた銘柄を翌日寄付で成行買い

手仕舞い条件:

終値ベースで+5%の利益が出たら利確、-5%の損失が出たら損切り(いずれも条件を満たした翌日の寄付で成行手仕舞い)

上記の条件を満たさない場合でも購入日から10日経ったら翌日寄付で手仕舞い

ゴールデンクロスの検証結果(横軸:年、縦軸:資産額)

ゴールデンクロスの検証結果

500万円の資金が見事なまでに右肩下がりで減っていますね(検証に証券会社の手数料は考慮していません)。

上記はゴールデンクロスに関する検証でしたが、他の指標についても検証したら恐らく同じような結果が出ると思います。

では、これらの指標はまったく使えないのかというと そんなことはありません。

例えば他の指標と組み合わせる、相場全体の状況がいいときだけ仕掛けるといったことを売買の判断材料に加えることで、大きな利益を上げることもできると思います。

ただ、本当に利益の出る指標の組み合わせや判断基準は世の中に殆ど出てきません。

管理人てぃーは、書籍に載っている手法や有名投資家が薦めて進めている手法をかなり検証しましたが、そのままでは全く使えないものばかりでした。

有料情報でも使えないものは多いと思います。

このため、自分で最適な組み合わせを見つけるか、経験を積んでいきテクニカル分析と自身の経験の組み合わせで売買の判断をする必要があり、中々ハードルが高い手法と言えるかもしれません。

ちなみに管理人てぃーはテクニカル分析派です。

過去および現在の保有銘柄は株主優待銘柄以外ほとんどテクニカル分析に従って売買したものになります。

ただ、日本の証券取引所に上場している3700以上の銘柄を1銘柄ずつ手作業で分析をして 売買する銘柄を選定するのはサラリーマン投資家にとっては不可能ですので、判断基準は自分で決めた上で 売買する銘柄の抽出はシステムに任せています(つまりシステムトレーダーです)。

システムトレードについては次章「シストレ(システムトレード)とはどういうもの?やり方は?」でまとめていますので、興味がある方は見ていただけたらと思います。

株主優待狙いで売買

株主優待とは、企業が株主に対して年に1度か2度(企業によって違います)自社商品や割引券、クオカードなどを無料でプレゼントしてくれることを言います。

株主優待を行っている企業は増えており、その企業の株(現物)を指定されたの月の権利付き最終日に必要株数持っている株主が優待をもらえます。

信用取引で保有していても優待はもらえませんので、優待狙いの場合には必ず現物株で購入するか、信用取引で購入し即座に現引きしてください。

信用で購入+現引きの方が、現物で購入するより手数料が安くなる証券会社は多いですので、あまり知られていませんが 実はおすすめの方法です。

権利付き最終日の14:59に購入し、翌営業日の寄付きで売却しても問題ありません(ただし、最近は1年以上している株主のみを対象としているケースもありますので、事前に調べることをお勧めします)。

企業によって株主優待の権利確定の月は異なります。

また、権利付き最終日は、権利確定日の2営業日前です。

月の最終営業日ではなく、月毎に変わりますので必要に応じてインターネットで調べることをお勧めします(202○年 確定日などで検索すればすぐ出てきます)。

株主優待は個人投資家に人気です。

このため、優待銘柄によっては権利付き最終日に向けてその株を保有したい人が株を購入していくため株価が上がっていき、翌営業日の寄付きで大きく株価が下落する(優待の権利を取得し、すぐに株を売る人がいるため)ということもよく起こります。

これを利用して、権利付き最終日の1~2ヶ月前のまだ株価が上がり始める前に人気の優待銘柄を購入し、権利付き最終日前に売却し売却益を得るという方法もあります。

イベント投資などと呼ばれており、一昔前はこの方法でかなりの利益をあげれたようですが、今ではこの手法も知れ渡ってしまい、うまくいかないことも増えてきています。

また、優待銘柄で空売りができる銘柄について、権利付き最終日の寄付き(か引け)で現物株の買いと空売り(信用取引)を同時に行うクロス取引というのも有名です。

次の日に両方とも手仕舞いする(現物株と空売り分を相殺する「現渡し」を行います)ので売買益はゼロですが、この方法でも優待はもらえます。

この時のコストは、売買手数料と信用取引(空売り)の最低2日分の貸株料、制度信用取引で空売りをした場合には逆日歩(人気優待株ではたまに高額な逆日歩が発生します)となります。

信用取引の種類

 

信用取引には制度信用取引と一般信用取引があります。

 

制度信用取引:

一般的に信用取引というと、制度信用取引を指すことが多いです。

投資家が証券会社から資金や株を借りるのですが、その裏で証券会社が証券金融会社から資金や株を借りています。

 

制度信用取引の概念図

 

 

一般信用取引:

投資家と証券会社だけが資金や株の貸し借りの当事者となります。

 

一般信用取引の概念図

空売りは株を証券会社から借りてきてそれを売るという行為です。

最終的にはその株を買い戻して証券会社に借りていた株を返すことになります。

ここで、人気のある株主優待を行っている企業の株では、権利付き最終日付近にクロス取引のため空売りをする人が多くなってきます。

すると証券会社が持っている株数では足りなくなることがあり、その際、制度信用取引の場合には保険会社などの機関投資家からその銘柄を借りてくるのですが、その時にかかった調達コストが逆日歩として制度信用取引の空売りをした投資家にかかってきます。

この逆日歩は発生するかどうか、発生した場合にはどの程度になるのかが読めないところがあり、場合によっては株主優待でもらえる品物・サービスの価値の何倍もの逆日歩がかかってしまうので注意が必要です。

制度信用取引ではなく一般信用取引で空売りをすれば、この逆日歩のリスクを回避できるため、優待株のクロス取引では一般信用取引での空売りもよく使われます。

ただし、一般信用取引では証券会社に在庫がなくなれば空売りできないというデメリットもあります。

また、一般制度信用取引の方が貸株料が高く設定されている証券会社もありますので、手数料や在庫状況などを見て、どちらで空売りをするかを決めればよいと思います。

普段からよく利用するサービスの優待があるようなケースでは、優待をもらうのに必要な株数を購入し、長期で保有するというのももちろんお勧めです。

ただ、株価が高いときに購入してしまいその後値下がりしてしまうと、株主優待数年分の価値よりも株価値下がりの影響の方が大きくなるというケースもありますので注意が必要です。

管理人てぃーも幾つか優待銘柄は長期保有しています。

管理人てぃーの保有優待銘柄

銘柄購入時の株価2020年末の株価
3197 すかいらーくHD1700 円1597 円
8267 イオン1776 円3385 円
8198 マックスバリュ東海2388 円2602 円
8287 マックスバリュ西日本1770 円1924 円
イオン北海道758 円977 円
9449 GMO1407 円2961 円
7177 GMOFHD721 円713 円
4784 GMOアドバートナーズ474 円575 円

イオンやGMO関連は概ね購入時より株価も上がっていますが、すかいらーくHDはコロナウィルスの影響で下がってしまっていますね。

ただ、すかいらーくHDは毎年2回数千円分ずつの食事券を株主優待としてくれていて、既に数年間もらっているのでトータルでみたらそこまで悪い結果にはなっていないです。

配当狙いで売買

配当も長期投資を行っている投資家にとっては嬉しいです。

株主優待と同じで、企業によって決められた月の権利付き最終日に株を保有をしている株主に配当が支払われます。

利益が出ていない企業では配当ゼロというケースもありますが、多いところですと 株価の5%/年以上の配当が支払われる企業もあります。

配当が5%の企業なら、もし株価が変動しなければ 20年保有すれば配当だけで買値の金額をもらえますので、保有株分が丸まる利益ということになりますね。

ただ、「株価が変動しなければ」という前提が現実的ではなく、当然 中長期的に株価が下がってしまう企業も多くあります。

このため、配当狙いで購入する場合にも、ファンダメンタル分析を行い、その企業の将来性を判断した上で購入を決めることが望ましいです。

例えば、高配当で人気があるJT(2194 日本たばこ産業)ですが、昨今の禁煙の流れと電子タバコの波に乗り遅れたこともあり、2016年頃から右肩下がりで株価が下がっています。

JTの株価推移

配当以上に値下がりが大きいので、2016年以降にJTの株を配当(あるいは株主優待)狙いで購入して長期保有している方は失敗だったと言わざるを得ません。

なお、配当が変わらない状況で株価が下がると、配当利回り(=配当÷株価)が大きくなり、よりお得に見えます。

ただし、株価が下がっている原因として、JTのように業績の見通しが悪いという可能性があります。

業績が悪くなれば、将来的に配当が減らされる(減配される)可能性も高くなってきます。

そうなったら、配当狙いで保有していた株主の何割かがその企業の株を手放しますので、さらに株価が下がるという悪循環に陥ります。

表面上の配当利回りだけを見て投資先を決めるという過ちを犯さないでくださいね。

シストレ(システムトレード)とはどういうもの?やり方は?

個人投資家が行う株のシストレ(システムトレード)は、作り上げたストラテジー(テクニカル指標等の組み合わせで構築した売買戦略)に基づいてソフトウェアが翌日購入・売却する銘柄を指示してくれるというものです。

発注自体は個人投資家自身が行う必要があり、FX用に証券会社が提供しているような、お金を入れておけば自動でストラテジー(戦略)に基づいて売買を繰り返してくれる自動売買とは異なります。

ストラテジー(戦略)は、各種テクニカル指標や株価の動きの組み合わせで過去の株価での検証で利益が出るように構築するのですが、自分で試行錯誤しながら作ってもいいですし、販売されているものを購入することもできます。

例えば、管理人てぃーはイザナミというソフトを使っていて、この中に自作したものと購入して改良を加えたもの(*注2)を合わせて30以上のストラテジー(戦略)を積んでいます。

*注2

購入したものをそのまま使用する人が多いようですが、管理人てぃーは必ず自分の納得いくようにカスタマイズしています。

損失が出ても誰も責任を取ってくれませんからね。

納得できなければ、そのまま実践投入しないでお蔵入りということもあります。

このソフトが毎日、前日の全個別銘柄の始値・終値・高値・安値を取得し、日本の証券取引所に上場している3700以上の銘柄の中から、ストラテジー(戦略)で抽出された(設定した条件にマッチした)銘柄を翌日の買い/売り銘柄として教えてくれます。

一例として、シストレソフト「イザナミ」のホームーページに掲載されている逆張り買い戦略のケースを示したいと思います。

仕掛け条件および手仕舞い条件は以下です。

仕掛け条件:

前日の終値が15日移動平均線よりも10%以上低い

上記の条件にマッチした銘柄数が、過去の期間平均よりも2倍以上多い(*注3)

*注3

前日に大幅に下がった銘柄が多い=特定の企業が不祥事等で下がったわけではなく、企業の業績等は関係なく災害等の影響で市場全体がパニックになり全体的に売りが出たと考えます。

一時的に下がってもパニックが落ち着けば株価は反発する可能性が高いという考えに基づいた逆張り買い戦略になります。

この条件を入れないと、不祥事や業績悪化で下げた銘柄にも仕掛けてしまう可能性が高くなります。

手仕舞い条件:

株価(終値)が買値の+5%になったら翌日寄付で利確、-5%になったら翌日寄付で損切り

上記の条件を満たさない場合でも購入日から10日経ったら翌日寄付で手仕舞い

逆張り買い戦略の仕掛け・手仕舞い条件
https://www.izanami.jp/basic_s.html

なお、シストレソフト「イザナミ」は、マウス操作でパズルのように条件を組み込んでストラテジーを作成できますので、プログラミングの知識は全く必要ありません。

「イザナミ」の仕掛け条件設定画面

イザナミの仕掛け条件設定画面(インターフェース)

上記の条件で分析すると、以下のような結果が得られます。

初期資金500万円を2000年から2020年まで運用した場合の資産曲線(横軸:年、縦軸:資産)

逆張り買い戦略の試算曲線

イザナミでは証券会社に支払う手数料も考慮できますが、ここでは考慮していません。

また、資金500万円でやりくりするための細かい設定条件がイザナミのホームページに載っていなかったため、公開されている結果を完全に再現できていませんがご了承ください(資産曲線の形状は概ね尾再現できています)。

各年の損益状況は以下となります。

各年の損益

逆張り買い戦略の各年損益

上の結果表のDDとは、ドローダウンの略で、その年に初期運用資金500万円に対して最大で何パーセントの損失を受けたかを表しています。

2020年のコロナショックでとんでもない損失(最大DD 31%)を受けていて、このままでは怖くて使えませんが、2000年~2016までの資産曲線全体の形状としては悪くないです。

ちなみに翌日の仕掛け銘柄としては、以下のように指示してくれています。

翌日の仕掛け指示一覧

イザナミ(翌日の仕掛け指示)

「2191 テラ」と「6196 ストライク」が表示されていますが、両方とも「指示」のところが「フィルタ条件不一致」となっています。

これは、この2銘柄は前日の株価の終値が15日移動平均線-10%以下となっているものの、このように下がった銘柄がこの2銘柄のみで、条件にマッチした銘柄数が過去の期間平均よりも2倍以上になっていないことを意味します。

つまり、「2191 テラ」と「6196 ストライク」テラは何か固有の理由で大きく下げただけなので、これらには仕掛けないという意味になります(翌日の仕掛けはゼロ)。

このような形で翌日の仕掛け銘柄一覧を表示してくれます(手仕舞いする銘柄の一覧も同じように別タブで表示してくれます)。

なお、上記のストラテジーは2017年~2020年の成績があまりよくなく、特に2020年にはコロナショックで大きなドローダウンをつけているのですが、以下の点を改良すれば、もう少し安全に運用できるものになるかもしれません。

  • 大型株と中小型株、業種によって値動きが全然違うのに同じ判定基準となっている
  • 相場全体がいい流れなのか悪いのかといった相場判定が行われていない
  • 個別株の値動きに関して、前日比しか考慮されていない

また、今回は例として、イザナミのホームページで紹介されているストラテジー(戦略)を試してみましたが、同じ逆張り買いでも もう少し深い位置を狙った戦略もあります。

また、上げている銘柄に仕掛ける戦略(高値ブレイクアウト、押し目買いなど)や売り戦略などもあります。

それらを組み合わせて一つのシステムとすることでより安定した運用が可能となります。

参考のため、2020年下半期に管理人てぃーが運用していたシステムの資産曲線(初期運用資金は500万円に設定)を以下に示します。

(管理人てぃーのシステムは30以上の戦略で構成されており、1つ1つの戦略も作りこんでいます)

管理人てぃーのシステム(2020年末時点)の資産曲線

管理人てぃーのシステムの試算曲線(2020年下半期)

各年の損益

管理人てぃーのシステムの各年損益(2020年下半期)

以下の理由により、実際の管理人てぃーの2020年の成績は上の成績ほどは良くありませんが、それでも大きなプラス収支となりました(2021年1月13日以降に年間損益報告書が証券会社から発行されますので、記事にしたいと思います)。

  • 上の計算結果には証券会社の手数料が含まれていない
  • 6月頃にシステムをカスタマイズした(とはいえ、前の修正前のシステムでもコロナショックの影響は軽微で乗り切れていました。リスクを抑えるというよりも、上昇トレンドに乗るためにシグナルを増やす方向のカスタマイズを行いました。)
  • 空売り戦略で、一時的に売り禁銘柄となっている銘柄に対して仕掛け指示が出たケースがあり、幾つかシステムの指示通りに発注できなかった
  • 誤発注が多々あった(管理人てぃーの単純なミスです)

システムトレードソフトの「イザナミ」にご興味のある方は、以下のトレジスタのホームページで無料トライアル版を申し込むことができますので、是非一度試してみてください。

株システムトレード販売のトレジスタ

トレジスタでは、シストレソフト「イザナミ」以外にも、以下のようなストラテジー(戦略)の販売も行っており、管理人てぃーもよく利用しています。

資高【フュージョン】

裁量トレードとシストレ(システムトレード)はどっちがおすすめ?

億り人

株式投資初心者 または これから始める方に おすすめの手法

一番のおすすめは、前回の記事 株式投資初心者におすすめの資産運用法『超分散長期投資法』 でご照会した、時間分散 × 銘柄分散で長期投資を行う『超分散長期投資』です。

この手法は株式投資初心者でも平均的なプロと同等以上の成績を出せる手法になりますので、株式投資初心者 または これから始める方に ぜひ行っていただきたい手法になります。

管理人てぃーも実践しており、参考情報として私のポートフォリオ(損益情報含む)も同記事で公開していますので、見てみてください。

『超分散長期投資』をある程度の期間行い、日々の資産の増減にも慣れてきて、何か物足りなくなってきた際には日本の個別株への投資・トレードに移ってもよいと思います。

その時点で、ご自身のスタイルがこの記事の1章でご説明した「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」のどちらに合っていそうかを考え、「ファンダメンタル分析」なら まずは株主優待銘柄、高配当銘柄を財務指標等を見ながら選定し、投資してみるというのが良いのではないでしょうか。

「テクニカル分析」の方が合っていそうという方は、シストレ(システムトレード)が選択肢として挙がってきます。

(管理人てぃーは「テクニカル分析」に基づいて裁量で売買するというのは不可能だと思っています)

ただし、株のシストレは初期費用として最低でも15万円くらいはかかってしまい、また運用資金としても最低300万円は必要となります(理想は1000万円以上)。

そのお金がない方は 無理を承知で「テクニカル分析」に基づく裁量トレードを行うか、株主優待銘柄、高配当銘柄に投資する他ないかもしれません。

この記事を読んでシストレに興味を持っていただいた方がいらっしゃったとしたら 若干厳しい意見になってしまったかもしれません。申し訳ございません。

ただし、その初期費用・初期運用資金を用意でき、分析を苦と思わずに努力できる人であれば、システムに投資した費用はすぐに回収できると思います。

管理人てぃーも毎年、シストレで得た利益の一部を使って販売されているストラテジー(戦略)を購入し、カスタマイズ後に自分のシステムに組み込んでいます。

若干ハードルは高いですが、ご興味のある方は是非チャレンジしてみてください。

既に裁量トレードで十分な利益が出ている方に おすすめの手法

裁量トレードで十分な利益が出ているのは凄いですね。

個人投資家の中ではかなりの上位層に入ると思います。

稼げているのであれば、その手法を変える必要はありませんので、そのまま裁量トレードを続けられるのがいいと思います。

裁量トレードで十分な利益が出ていない方に おすすめの手法

残念ですが、個人投資家の殆どの方がこれに当てはまると思います。

これ以上大きなリスクを取りたくないという方は、『超分散長期投資』で長期的に資産を築くのが良いと思います。

システムトレードを始めるのに必要な初期費用・運用資金を用意でき、分析・検証を苦と思わないという方は、是非シストレに路線変更されることをお勧めします。

管理人てぃーもそのタイプで、裁量トレードからシストレに移行しました。

初めは、知人に「そんなシステムに投資して 騙されているのではないか?」というようなことを言われましたが、今ではシストレに移行してよかったと本当に思っています。

資高【フュージョン】

最後に

この記事では、裁量トレードとシストレ(システムトレード)に関して概要を説明しました。

株式投資初心者、これから株式投資を始めようと思っている方、裁量トレードからシストレに移行しようと考えている方のご参考に少しでもなれば 嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

-投資

© 2022 てぃーぶろぐ